.Header .description 1-04. サイコロの目が出る確率|思考実験の科学史

1-04. サイコロの目が出る確率

1個のサイコロを投げた場合

 1個のサイコロを1回投げたときにある目が出る確率を求めてみましょう。サイコロの目は1から6までありますので N =6 通りです。ある1つの目が出る確率は n/N = 1/6 となります。

サイコロを1回投げたときにある目が出る確率
サイコロを1回投げたときにある目が出る確率

 続いて偶数の目が出る確率を求めてみましょう。N =6 通りのサイコロの目のうち偶数は2、4、6で n = 3 通りですから、1つのサイコロを1回投げたときに偶数の目が出る確率n/N = 3/6 = 1/2 となります。

サイコロを1回投げたときに偶数の目が出る確率
サイコロを1回投げたときに偶数の目が出る確率

2個のサイコロを投げた場合

 2個のサイコロを1回投げたときに同じ目になる確率を求めてみましょう。この場合、サイコロの目は N = 6×6 = 36 通りです。サイコロの目が同じになるのは1から6までで n = 6 通りです。従って2つのサイコロを1回だけ投げたときに同じ目になる確率は n/N = 6/36 = 1/6 となります。

2個のサイコロを1回投げたときに同じ目になる確率
2個のサイコロを1回投げたときに同じ目になる確率

m個のサイコロを投げた場合

 サイコロの数をさらに増やすと確率がどうなるか考えてみましょう。3個のサイコロを1回投げたときに同じ目になる確率はN =63  = 216 通り、n = 6 通りですから n/N = 6/216 = 1/36 となります。サイコロの数が m 個の場合は、n/N=6/6m = 1/6m−1 となります。このように、サイコロの数が増えるほど目がそろう確率は小さくなります。

 この確率は次のように考えることも可能です。2つのサイコロを続けて投げる場合、最初のサイコロの目は何でも構いませんので6/6、次のサイコロの目は最初のサイコロの目と同じでなければなりませんので 1/6 となります。従って2個のサイコロが同じ目になる確率は 6/6 × 1/6 = 1/6 と求めることができます。サイコロが3個の場合は 6/6 × 1/6 × 1/6 = 1/36、サイコロの数が m個の場合は、6/6 ×(1/6)m−1 = 1/6m−1 と求めることができます。


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