普段使用しているときにその違いを意識することはほとんどないと思いますが、「定規」と「物差し(ものさし)」は使用目的が異なる違う道具です。
結論から先に述べると「定規」は直線や曲線を引いたり切ったりする道具で、「物差し」は長さを測る道具です。
「定規」と「物差し」は目盛りの 0 の位置がどこかによって見分けることができます。次の図のように先端を0として目盛りが振られているものが「物差し」、先端からやや内側を0として目盛りが振られているのが「定規」です。
たとえば床からの高さは「物差し」では簡単に測ることができますが、「定規」ではそのままでは測ることができません。また紙の上にある長さの直線を引くとき、「定規」では 0 の位置にペンを置いて線を引き始めることができますが、「物差し」は 0 の位置にペンを置いて線を引き始めるのは簡単ではありません。
「定規」と「物差し」は一見すると同じようなものですが、このような違いがあるのです。
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